旅してトボトボ

思いついたらなんか書く

やっと寒くなった。でも急すぎ。

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もっときれいに写してあげたかった。でも動いちゃうんだよね。うつろな目がかわいい。

いろいろなものが間に合わなくなっていてつらい。特に論文が間に合わない。一番大事なことがうまくいってないと、他の事をしてても窮屈な気持ちだ。逆にそれさえできてれば、いろいろできる気持ちになるのに。

11月はもう少し。もうひと踏ん張りのところを現実逃避じゃ!という写真。

 

話は変わるけど、この間2012年のGDPに占める教育費の割合がでた。相変わらずOECDで最下位の割合だって、教育費。スロバキアとならんでいるらしい。何しろ無線LANすら設置してくれないぐらいだからなあ・・・

またしても

またしても、院生部屋のためのクレーム電話が事務からきた。また不正な無線LANが検出されたという。僕の部屋はこの間、LANをはずしたばかり。いったいどうやって何を検出しているのだろう。

しばらくして、事務の係長がやってきて、「他の部屋でした。」だって。なんで他の部屋とうちの部屋を間違えたのかわからない。問いただしてもはっきり答えてくれない。部屋ごとにわかるのなら、そんな間違いはないはずだが・・・この階全体で検出しているとしたら、前回はなぜうちの部屋だと特定できたのだろう?

いずれにしても、「不正な電波」がどこからでてるのかもわからず、しょっちゅう容疑をかけられ部屋にこられたのではたまらない。間違えた原因を教えてほしいのだけど・・・。

それにしても、他の部屋の人だってやはり無線LANを使いたいのだ。(前回は、自分で持ち込んだ無線LANをはずせという事務からのクレームだった。あまりにも大学の環境がわるいから、自分で整備してただけなのに。)
だいたい、今の時代に無線LANすら使えない大学ってどうなんだろう。コンビニですら公衆無線LAN飛ばしてるのに。

院生とは?

大学院生というのは微妙な社会的地位にある。そのためか、人によってさまざまな対応をうける。

1000円札が自販機に吸い込まれ、コーヒーはでてこない。生協で働いている同じような年の人に苦情をいうと、いきなりため口で「え〜、マジで?しょうがねえなあ」。背が高く、スーツ姿である。こちらは三寮ジャージに破れたジーパン。ひとめで学生とわかる。

うちのゼミでは年齢の区別なく、敬語を使わないことが慣例となっているので、ため口なことに対しては特に不満はない。けれど、この人はきっと相手の見た目がより年配だったり、社会人のような恰好をしていれば、対応は変わるのだろうと瞬時にわかる。

学生というのは、社会経験のない大人として、よく上から目線で働いている社会人から扱われるのだ。

大学院生というのはさらに微妙である。普通に就職した若手社員と年もたいして変わらないので、大学院生だとわかると、大学事務も態度がかわったりする。
そして、ああこんなふうになりたくないなあ、と思う。

学内での院生の立場も微妙である。院生は研究者としてその道のエキスパートでありながら、やはり教わる立場としての学生でもある。しかし、教育をうけるというよりは、自ら学ぶというのがやはり院生の主な立場だと思う。このことを理解していない社会人の事務の方々は多い。そして、教育もしなくてよく、かつ学費を払ってくれ、文句をいうほどの組織力も数もない院生への対応はおざなりになっていく。

いったい大学が院生に何をしてくれたのだろうか。そして僕は何のために学費を払わなければならないのだろうか。院生の仕事とは調査し、論文を書くことである。そのために必要なのは夜遅くまで使える快適な部屋と、ネット環境、本棚だけである。たったそれだけの環境すら与えられなくて、どうやって研究するのだろう?それが贅沢だとでもいうのだろうか?別に高価な機械を買ってくれといっているわけではない。
講義をうけて単位をとるのは学部生までである。学部生と院生の違いを未だにうちの事務はわかっていないようだ。

久しぶりに書こうと思ったのはそんな愚痴ばかりだ。やはり人間のエネルギーというのは怒りからくるらしい。

遅咲きのヒマワリ、シングルマザーズ、伊地震判決、人間関係より勉強、自前しょうゆ

久しぶりにテレビをつけると、なんだか気になるドラマをやっていたので立て続けに二

本見てしまった…。
それから、気になる新聞記事をいくつか。

遅咲きのヒマワリ〜ボクの人生、リニューアル〜
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2012/i/120829-i105.html
途中からみたのだけど、まず突っ込んでしまったのが「孤独死」。登場人物の「田舎だ

から近くに誰もいなくて孤独死する」って内容の言葉。いやいや。「孤独死」はそもそ

も人の多い都会で起こったことで衝撃を与えた社会問題だ。最近では地方での発生も危

惧されてきているが、それが「田舎特有の死に方」という捉えかたは違和感たっぷりだ


「田舎」をなんだと思っているのだろう。だいたい、人が死ぬことをきっかけに葛藤を

解決したり人間関係を修復したりすという筋立ては不快極まりない。そして、最後の葛

藤を抱えた二人が二人でカヌーにのって四万十川を下るシーンも、なんだか葛藤の解決

として「田舎の自然」が使われているようで嫌だ。それでいいのか高知県。話の中では

、「田舎に行って本当の自分を見つける」ことがヒロインの言葉で否定されているが、

結局それがそのままストーリー中で実行されてしまっているのはいいのだろうか?だい

たいタイトルからして〜ボクの人生、リニューアル〜なのだから。もうなんだか。都会

的価値観の「田舎」って結局こうなっちゃうのだろうか。消費するための田舎でしかな

い。
もう一度言う。それでいいのか高知県。あいつら高知をなめてやがりますぜ。

もう一つ。
NHKのドラマ「シングルマザーズ」
http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/22000/127897.html
こちらは、社会派の作品。
シングルマザーらの生きづらさはまさしく現代社会が生み出したもの。この排除された

人々をどれだけリアルに描けるかが、このドラマのカギだろう。丁寧にその心情と社会

的背景を追っていってほしいものです。これからが楽しみなドラマ。もちろん、ドラマ

を評価するだけでなく突きつけられた課題をこれから僕らは考えなければならない。

話題のニュースから
地震判決:日本の科学者に波紋 予知失敗で禁錮6年
http://mainichi.jp/select/news/20121024k0000m040073000c.html
さんざんいろんなところで突っ込まれているし、確かにツッコミどころ満載なのだけど

、やっぱりこれは笑えない。
科学者の責任は重いが、実刑判決の意味は特にない。
しかし、同じようなことが日本でも起こっていることは、みんな気づいているのだろう

か。「役に立つ」科学だけを取捨選択してませんか?今回のこのニュースが話題になっ

たのは、「役に立たない科学はいらない」といっただけでなく「罪である」と言ったか

らだ。だけれど、「役に立たないからいらない」の延長線上にこの実刑判決がある。科

学は役に立つこともあれば役に立たないこともある。倫理的に正しいこともあれば正し

くないこともある。間違えることもあれば、正解を出すときもある。こうったことを日

本人がわかっているとは思えないのが残念なところだ。今回のニュースで、少し自分た

ちを振り返ってみてくれればいいいのだけど、イタリアを馬鹿にして終わるのが関の山

だろう。

大学生の意識変化:人間関係より勉強重視
http://mainichi.jp/select/news/20121023k0000m040091000c.html
大学生ってこれでいいのだろうか?彼らの言う「勉強重視」って授業に出て単位を取る

ってことだよね?決して研究をまじめにするということではないだろう。「人間関係に

重点を置く人は半減」って…。大学生活ってこれでいいのだろうか。
ところで、うちのゼミの属する学科は「人間関係」学科だけどこの場合、どうなるのだ

ろ?勉強を重視すると人間関係も重視することになるのだけど。学生を見ていると、ど

ちらも重視していないようにしか見えないのでとっても残念だ。

最後は明るい話題
ミツル醤油:40年ぶり、自前しょうゆ 老舗4代目・城さん、地元の原料で仕込み醸

造−−福岡・糸島
http://mainichi.jp/area/news/20121023ddg041020007000c.html
うーん、気になる。みてみたい。「しょうゆ本来の味」ってどんなのだろ。僕たちはし

ょっちゅう醤油にを使うのだけど、あんまりこだわっているとは思えない。というかあ

まり考えていない。醤油は醤油。今まで気にしてなかったが、こんなに醤油まみれの生

活をしているのだから、ちょっとは考えたほうがいいだろう。そして、こんな毎日使う

調味料のつくり方すらしらないということに危機感を持ったほうがいいかもしれない。

雑考

「本当はどうなのか知りたいんです」

「いろんな意見があるじゃないですか」

「人それぞれだから・・・」

「自分のことは自分でわかります」

「口では勝てないから」

「反対の意見もきいてみたいんです」

「どっちが正しいんですか」

「本当はそう思ってなかったんです」


大学に入って以降、しょっちゅうこのような言葉をきく。
まわりの年齢のせいもあるのだろう。
こういった言葉自体が彼(彼女)らが今まさに成長する時期を迎えていることを示しているということはわかっている。
しかし、やはりもどかしさを感じずにはいられない。それと同時に危うさも感じる。

この種の言葉にはどこか共通点がある。そして、この言葉を発する人たちにも何か共通点がある。

壁がある。わからないということがわからないということだと思う。どうすればいいのだろう。

明らかに、それじゃダメなのだ。

明らかにそれじゃダメなことは世の中にいろいろある。

その時にダメだという勇気を持てるだろうか。そして、具体的にそれを伝える方法を持てるだろうか。今まさに僕はそれをためされている。

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もう一つ。

「うまくいく」ということはいいこととは限らない。うまくいっているから破滅に向かうこともある。うまくいく経済。うまく動くヒト、モノ、カネ。だからこそ破滅に向かうことがある。うまくいく原発。うまくいく人生。うまく単位をとる。うまくお金をかせぐ。

うまくいっているものほど怖いものはない。僕たちが考えなきゃいけないのは、うまくいかなくても「やっていける」方法なのだ。